民団新聞 MINDAN
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◆野生の動植物を保護へ

 江原道の寧越、麟蹄など道内31地域が「野生動植物保護ネットワーク」として特別管理される。韓国環境部は9日、全国8区域130カ所を生態系特別管理地域に指定し、常時監督することを明らかにした。

 11月から来年5月末までを第1期取り締まり期間とし、絶滅や保護生物類の出現頻度と棲息数調査が一切禁止される。また木の伐採による、棲息地破損行為と不法捕獲・採取、密猟などの集中取り締まりを行う。

 環境部では期間中、同地域で絶滅危機の野生動物を捕獲した場合、5年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金に課すことも決めた。


◆新国際空港は「渡り鳥」に神経

 2001年完工予定の仁川国際空港は、霧は大丈夫だが渡り鳥には注意しなければならない。新空港となる仁川永宗島一帯は航空機の離着陸が不可能となる、視界200メートル以下の濃厚な霧は年16日間程度しか観測されていない。このため、濃霧による欠航は現在の金浦よりもはるかに改善されるが、「渡り鳥たちとの戦い」に神経を使わなければならない。

 韓国鳥類研究所が93年から6年間、空港予定地周辺の干潟に生息する野鳥類を調べた結果、毎年春・秋に1万余羽が棲息することが分かった。

 特に滑走路の永宗島地域の干潟には最近、渡り鳥が年々増加しており、同研究所では「飛行航路を抜け出した江華島等に人工湿原を造成し、鳥群を誘引する方法が必要」と提案している。


◆地下鉄に障害者用透視型エレベータ

 工事が進行中のソウル地下鉄6、7号線に障害者・妊産婦用「透視型エレベーター」が設置される。ソウル市は9日、障害者や妊婦などの地下鉄利用便宜のために現在工事中の地下鉄6、7号線の61駅中、39駅に地上で待合室をたどり、ホームまで連結したエレベーターを設置することを発表した。

 設置される104台のエレベーターは全面が透明なガラスで作られる「透視型」で犯罪予防としても効果がある。また、エレベーターのほか、22の駅には障害者のための車椅子リフトを設置する。


◆南山でキムチフェスティバル

 本格的なキムジャン(キムチ漬け)シーズンを迎え、11月20日〜28日まで、ソウルの南山地域の韓式屋根村で「キムチフェスティバル」が開かれる。

 期間中、キムチチャーハン、キムチチヂミなどキムチを材料にした出店が並ぶほか、キムチ漬け実演会、外国人向けキムチ漬け教室や全国のキムチを集めた「八道キムチ展示会」など、多様なキムチ関連行事が予定されている。

(1999.11.17 民団新聞)



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