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会議運営の実務を学ぶ

ソウルで全国議決機関研修



 【ソウル】議決機関の全国研修会が14日から16日の3日間、26地方から47人が参加してソウル市内のホテルで行われた。

 河ビョンオック中央議長は、開会に当たって「会議運営の実務をしっかり身につけてほしい」と研修の目的を話し、辛容祥中央団長は「民団を運営していく上で議決機関の役目は重要だ。この機会によく勉強してほしい」と激励した。

 河政男組織局長が「同胞社会の現況と民団の将来」について講演し、同胞人口が毎年漸減していく中で民団が3世・4世らの要請に応えられる組織作りを早急にしていくことが必要だと強調した。この後、金容雨副団長は、民団が創団以来、時代の要請に応じて宣言の内容が変化してきたことを解説し、主要な規約の説明を行った。

 講演後の質疑応答では、「民団は団員により密着した活動をしていくべきだ」「新しい組織像を定立していくためにも、いろんな支部の活動を幅広く紹介してほしい」など、活発な意見が出された。

 この後、大統領の統一問題顧問でもある金ミナ・韓国教員団体総連合会会長が、「分断の祖国」について特別講演を行った。


■黄・元北韓労働党書記の特別講演も

 議決機関の研修会では北韓から亡命してきた元北韓労働党書記の黄長Y氏が特別講演を行った。

 黄氏は、北韓で個人崇拝が始まったのは1960年代後半からだとした上で、「首領絶対主義の結果、北は危機的な状況に陥った」と指摘した。

 黄氏はまた、金正日体制を変えるためには「北韓住民に人権意識を持たせなければならない」と語り、それには海外同胞の中でも特に在日同胞の努力が必要で、「総連が金正日と縁を切れば北にとっては致命的な打撃になる」と、在日同胞の努力を促した。

(1999.11.24 民団新聞)



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