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2002W杯、北韓の参加は見込めず

鄭夢準・韓国サッカー会長が帰国会見



 北韓を訪問していた大韓サッカー協会の鄭夢準会長は19日午後、帰国会見で、サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)への北韓の参加や競技の一部開催問題に関し、北韓側は「難しいとの認識を示した」と述べ、具体的な進展はなかったと明らかにした。

 鄭会長はしかし、国際大会における南北統一チーム結成について、北韓側は「支持し、歓迎すると表明した」と述べた上で、「(わたしは)国際大会にはW杯も含まれると理解している」とも語った。

 12月7日の大陸別予選の組み合わせ抽選会を控え、鄭会長の今回の北韓訪問は北韓を説得する事実上最後の機会だったが、北韓が消極的な姿勢を示したことで、2002年W杯に北韓が関与するのは南北統一チームによる出場を除きほぼ不可能となった。

 鄭会長によると、北韓は韓日共催の2002年W杯への参加は「日本との極度に冷却した政治的関係と南北関係。時間的に(申請手続きが)ひっ迫していることなどから現時点では難しい」と指摘、「情勢の推移を見ながら国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長と討議していく」と述べるにとどまった。

 一部競技の北韓開催については、鄭会長が提示した二試合実施案に「少ないのではないか」との不満を示し、当面の国際大会への出場は「国内での練習で競技力を高めたい」と消極的だったという。

 また、北韓当局は、南北と日中による四カ国親善大会構想にも前向きな姿勢を示したという。

 鄭会長は韓国サッカー協会役員とともに15日に訪朝し、北韓体育指導委員会の朴明哲委員長や国際オリンピック委員会(IOC)委員でもある張雄副委員長らと会談した。

(1999.11.24 民団新聞)



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