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2002W杯へ世界が始動

大陸予選、組み合わせ決まる



史上最多198カ国・地域がエントリーした
2002W杯の大陸予選抽選会

■過去最多198カ国・地域がエントリー

 サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)に向け最初の公式行事となる予選抽選会が7日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われた。予選には史上最多の百九十八カ国・地域がエントリー。国際サッカー連盟(FIFA)や韓日の両組織委員会の関係者、民団の招待者と一般招待者など約4500人が見守る中、予選の組み合わせが次々に決まった。

 開催国の韓国、日本と前回優勝のフランスは予選免除で出場権を得ている。

 抽選は、ゼンルフィネンFIFA事務総長の進行で、アジア、オセアニア、南米、北中米カリブ海、アフリカ、欧州の順に、事前に決められた形式にあてはめる方法で行われた。

 アジアでは、3大会連続の出場を目指すサウジアラビアがベトナムなどと同組、イランはタジキスタンらと1次予選を争う。

 一方、強豪がひしめく欧州では、三度のW杯優勝を誇るドイツとサッカーの母国イングランドが同組となったほか、同じく優勝三度のイタリアは強豪ルーマニアと一次予選で対戦。

 このほか、予選六組ではベルギー、スコットランド、クロアチアの有力チームがしのぎを削ることになった。

 抽選を行う「ドロワー」として、韓国Kリーグの最優秀選手に選ばれた安貞桓選手、浦和レッズの小野伸二選手、元大相撲大関小錦の「KONISHIKI」さん、女子テニスの伊達公子さん、歌舞伎の中村橋之助さんに加え、前回大会でフランスを率いて優勝監督となったエメ・ジャケ氏、オランダ代表のフランク・ライカールト監督、元メキシコ代表のウーゴ・サンチェス氏が登場。イベントを華やかに彩った。


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■ドイツとインクグランドが同組

 世界中が一試合ごとに歓喜と絶望の間で揺れ動くサッカーのワールドカップ(W杯)2002年大会の大陸別予選の組み合わせが7日に決まった。韓国と日本で開催される本大会に出場できるのはわずかに32チーム。既に出場権を持つ韓日両国と前大会優勝国のフランスを除くと残り枠は「29」だ。一部の強豪国以外にとっては、この大陸別予選こそが"死闘"そのものになる。予選のスタートは各大陸ごとに異なるが、来年3月1日から2001年11月末までの期間内で終えることになっている。


■歓喜、絶望のドラマ

 前大会では苦戦した日本がアジア地区3枚目のチケットを競ったイランとのプレーオフや1993年のW杯米国大会で日本がW杯初出場を逃した「ドーハの悲劇」は有名だ。同年の欧州予選でもフランスがロスタイムの失点で敗退するなど、予選でのドラマも数多い。

 今回も予選に参加する195カ国・地域のチームと同じ数だけの歓喜、悲劇が繰り返されそうだ。


■欧州は死闘組も

 予選抽選会で最も注目されたのはやはり欧州だ。組み合わせが決まるごとに会場では大きなどよめきと歓喜の声がわき上がった。強豪国がひしめく地区だけに「14・5」の出場枠を競い、死闘が展開されそうだ。

 特に9組には優勝3度のドイツとサッカーの「母国」イングランドの一騎打ちとなった。1組では、ユーゴスラビア、ロシア、スイス、スロベニアが激突。前大会出場したベルギー、クロアチア、スコットランドも6組で同組となった。また、欧州選手権予選で好調ぶりを見せたチェコ、デンマーク、ブルガリアが入る3組等、各組1位を予想するのは難しい。


■アジアも激戦へ

 韓日含めて「4・5」の出場枠を持つアジアは事実上、「2・5」の枠となる。40カ国地域が10組に分かれて第一次予選を行い、各組一位が最終予選に進む。

 第一次予選は中東勢や中国などのシード国で順当に決まりそうだが、本当の見どころは第二次予選だ。


■南米は総当たりで

 ブラジル、アルゼンチン、コロンビアなど強豪がそろう南米地区10カ国はホームアンドアウエーの総当たりのため、この日の予選抽選はなかったが、「4・5」の出場枠を競い来年春から全90試合の激戦が展開される。同地区は上位4位までが無条件で本選出場し、五位がオセアニア地区1位とプレーオフを行い、残り1枚を競うことになる。


■□各大陸別予選の組み合わせ一覧

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(1999.12.15 民団新聞)



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