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民団、全国で歳末助け合い

韓国海苔や人参茶など手に慰問へ



支部中心に不遇同胞宅を慰問

 今年も残すところあと2週間あまりとなった。民団をはじめ婦人会などが中心となって今年も全国で歳末助け合い運動を展開する。景気回復の兆しが見えぬ不況という時期でもあるが、「このような時だからこそ不遇同胞に愛の手を差し伸べ少しでも温かいお正月を迎えてほしい」と全国の民団では戸別訪問をしながら見舞金、毛布、果物、韓国味付け海苔などのプレゼントを贈る。


■金大使も一役

 大阪府本部では府下36支部から生活保護世帯や独居老人など100余人をピックアップし、本部が負担した見舞金を各支部団長が伝達する。

 東京本部では今年も駐日大使館とスクラムを組んで、夫昇培団長自ら、金セキ圭大使や李先鎮総領事とともに都内の一人暮らしの同胞老人宅十軒を慰問する。今年はクリスマスイブの24日に実施する。また、各支部単位でも戸別訪問しながら、見舞金、生活用品のプレゼントなどで独居老人、貧困家庭などを励ます。

 神奈川県本部でも各支部ごとに一人暮らしの老人、寝たきり老人、母子家庭など90世帯を対象に戸別訪問を展開する。支部ごとに内容は異なるものの、見舞金、果物、タオル、生活用品などのプレゼントを手に同胞宅を慰問する。

 愛知県本部では各支部で慰問活動を展開するが、婦人会が9日、福祉医療センターなどを訪れ、20万円の見舞金を伝達した。

 茨城県本部では県内団員の忘年会と合同で敬老慰安会を15日に開催し、役員、一般団員とともに歳末を送る。75歳以上のお年寄り50人が参加する予定。また、県下六支部でも独自に慰問活動を展開する。

 千葉県本部では各支部で約60人を対象に戸別訪問し、生活用品、慰問金などを贈る。

 西東京本部では婦人会が8日にハンセン病療養所の「多磨全生園」を慰問し、施設に見舞金を伝達するとともに、入居している同胞らを激励した。また調布、八王子など、支部ごとでも独居老人同胞宅を戸別訪問し見舞金を贈る。


■雪国の東北でも

 最北端の北海道本部では15日から3日間を集中慰問期間とし、ワゴン車で本部団長、札幌地区直轄部長、婦人会役員らが一丸となって、70歳以上で生活保護を受けている同胞、老人ホームで生活する同胞、長期病院に入院中の同胞など27世帯が対象。慰問金、電気毛布、お米や韓国の味付け海苔などをプレゼントする。

 雪国の青森県本部では本部と五支部の役員らが分担して高齢者で体が弱い人、縁故者のいない人、長期入院者など20人の同胞を戸別訪問し見舞金を贈っている。同県ではすでに雪が積もっている地区もあり、吹雪の中の慰問活動となりそうだ。


■トックや人参茶も

 宮城県本部では婦人会、駐仙台総領事館とともに80歳以上の独居老人宅を戸別訪問し、「故郷の温かい味を楽しんで歳末を」と、お酒、高麗人参茶などをプレゼントする。

 岩手県本部は生活保護家庭、寝たきり老人など14人を対象に戸別訪問し見舞金を贈るほか、施設も訪問し、りんごなどの果物を差し入れする。

 福島県本部は今年から75歳以上の同胞すべてに対し、見舞金を贈る予定。山形県本部では韓国のカレンダーをプレゼント。

 福岡県本部では各支部ごとに戸別訪問を行う。病気で入院中の高齢者や寝たきり老人に対し、毛布、タオル、生活用品などのプレゼントを行う。

 岡山県本部では例年と同じく、18日にハンセン病療養所の「長島愛生園」と「巴久光明院」を慰問し、韓国のトックを贈る予定だ。両園あわせて120人の同胞が入居している。

 このほか、各地の民団や婦人会が、様々な慰問活動を展開する。

(1999.12.15 民団新聞)



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