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競合ぞろいのグループA…最強のフランスと初戦
2002年ワールドカップ(W杯)開幕までちょうどあと1年となる5月30日から、韓国と日本でコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)が行われる。
コンフェデ杯とは、アジアカップや南米選手権といった世界の各大陸選手権を制した優勝国が一堂に集う国際大会で、92年にサウジアラビアで初めて開催された。歴史はまだ浅いが、FIFA(国際サッカー連盟)が主催するだけに、その規模とステイタスは回を重ねるごとにスケールアップしている。特に通算五度目となる今大会は過去最高の関心を集めることは間違いないだろう。
というのも、今大会は「プレW杯」という意味合いが強いのだ。韓国と日本にとってはいよいよ1年後に控えた2002年W杯を占う試金石となる大会なのである。実際、その出場国の顔ぶれも「プレW杯」と呼ぶにふさわしい。
フランスとブラジルといった世界二強をはじめ、シドニー五輪金メダルのカメルーン、前回優勝国のメキシコ、成長著しいカナダ、オーストラリアが参戦する。この世界の列強たち相手に韓国と日本がどんな戦いぶりを披露するのか―。サッカーファンでなくとも気になるところだろう。
とりわけ、韓国が属するグループAは強豪揃いだ。韓国はまず、98年W杯王者にして2000年欧州選手権を制したフランスといきなり初戦を交わす(5月30日)。続く6月1日に対戦するメキシコは、98年W杯で敗れ、翌年の親善試合でも引き分けた因縁深き相手。グループリーグ最終戦(6月3日)となるオーストラリアも通算対戦成績こそ六勝六敗六分けの互角だが、ハリー・キーウェル、マーク・ビドゥカなど本場ヨーロッパで活躍する選手を多数揃えている。
この組分けが決まった直後、大韓蹴球協会関係者は「ブラジル、カメルーン、カナダと同じグループBに属する日本よりも厳しい組に入った」と語っていたが、まさにその通りかもしれない。
しかし、そんなグループAに属したことを幸運だったと見る向きもある。ほかならぬフース・ヒディンク監督が、強敵たちとの対戦を熱望していた。
「自分たちよりもレベルの高い相手との対戦は、それだけでいい経験になる」と語る指揮官は、「尊敬はするが、恐れる相手ではない。万全の準備を整えて世界をアッと言わせてみせる」とフランスにも挑戦状を叩きつけているのだ。
実際、そのための準備は用意周到だ。年明けから本格始動したヒディンク韓国は、1月の香港・カールスバーグカップで3位、2月のUAE4カ国親善大会で準優勝、4月のエジプト四カ国親善大会で優勝を手にするなど、着実にチーム強化を進めてきた。
コンフェデ杯では、そうした強化日程を通じてヒディンク監督の目になかった洪明甫、柳想鐵、金度勲、高宗秀、李栄杓などが一斉に顔を揃える。また、黄善洪、崔龍洙、河錫舟などが代表復帰し、薛埼鉉、姜テツ、崔成勇ら欧州移籍組も顔を揃える。選りすぐられた23人は、まさに現時点でのベストメンバーと言える布陣だ。
しかも、国内でプレーする選手たちは5月15日からソウルで合宿を開始。20日には海外組も合流し、25日にはカメルーン代表と最終調整を兼ねた親善試合も行う。大会開幕に向けた準備に抜かりはないのだ。
それだけに30日のフランス戦への期待が高まる。そこで善戦すればチームに勢いがつき、その後の勝算もグンと高まる。目標の決勝トーナメント進出も夢ではないだろう。それに肌で感じた「世界」は今の韓国にとって何よりも代えがたい財産となる。大会を通じて、より多くの成果と課題を手にしたとき、ヒディンク韓国の実力はさらにアップグレードするはずである。
重ねて言うが、今回のコンフェデ杯は「プレW杯」という意味合いが強い。韓日両国での開催だけに大会運営面でも貴重なシュミレーションになるし、韓国の開催三都市のスタジアムも完成したばかりの新築だ。最新スタジアムに足を運び、一足早いW杯気分を味わうのもいいかもしれない。
私自身も1年後を意識しながら取材活動を行いたいと思う。もちろん、5月30日の開幕から6月9日の三位決定戦まで、韓国に滞在して大会の動向を追いかけ、その模様は私設ホームページでも紹介する(www.football.gr.jp)。
日本に戻って来るのは6月10日。横浜で行われる決勝戦の当日だ。そのとき、ヒディンク韓国とともに日本の土を踏めれば、これほど最高なことはないだろう。
(スポーツライター)
(2001.05.23 民団新聞)
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