| 「高麗図経」という昔の本に、女の化粧には香油を付けず、白粉は使用すれども方紅はささず眉は広くて・・・という記録を見ると、当時の女性は質素で、派手な化粧はしなかった。
しかし女性である以上、自分の姿を美しく見せようとする本能は昔も変りはない。昔の化粧用道具は、白粉入れの白磁機、手鏡、髪に付ける椿油、紙を折りたたんだ櫛入れ、ビチケという毛筋立て、チョクチプケという毛抜きなどがあり、これらが座鏡に収まっている。
座鏡というのは、女性が座って化粧する時使用する鏡台のことだ。引き出しが付いており、使用しない時は鏡が内側に入り、使用する時は二つ折りの蓋を立てると丁度座った高さの鏡に顔がうつるようになっている。
便利な鏡台である。このほかに髪油を入れる各種の油壺があり、首の長いのを油瓶、首の短いのを油壺といった。
画・文
木丁・金龍煥
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