| アルコール度の低い一般の醸造酒は、古くなると酢になるが、焼酎にはそれがない。醸造酒を蒸留して出来る露を受けることから、別名露酒、火酒、白酒、気酒とも呼ばれている。
元はペルシャから始った酒だというが、12世紀頃ヨーロッパに渡ってブランデーを生み、大陸を蒙古に東進してアラキといわれる酒になり、高麗時代に初めてわが国で飲まれるようになったが、その時はアラク酒といった。開城地方では今でもそう呼び伝えられているという。
私は、幼いころ母が台所で祖母と共に釜蓋を裏返しにして、焼酎を造っているのをよく見たことがあった。しかし本格的焼酎の醸造には、銅古里という蒸留機を使用し、材料はうるち米かもち米を用い、両方混ぜて蒸留したのは露酒といった。さらに漢方薬剤を加えた薬焼酎には、甘紅酒、機那皮酒、梅実酒などがある。焼酎が始った高麗時代から朝鮮朝時代を経る間、その醸造方法は今も昔もかわりがないという。
画・文
木丁・金龍煥
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