| お客を泊める旅館の役割もしたが、お客が持ち込む商品を倉庫に保管し、価格の変動によって売却したり、商人に金を貸したり、物品を購入してやったりするのが客主のもうけどころだった。
大なり小なり、泊まり客の商売に関する限り客主が介入したので、彼らのもうけは大きく、いつも客主という旅館は、賑やかで騒がしかった。連日の宴会には、時には経済界の巨頭が現れ、大きな取引が行われることもあり、ここで大金を儲けた客主の主人は、権門・権勢家と結託、大は政治資金、小は巡検の給料まで献金していた。
大きく分けると歩行客主、物商客主がある。前者は酒幕よりはやや上等な旅館で、旅客を泊めるのが主であり、後者は宿泊は副業で、前述の商品の保管と委託販売に重きを置いた。この客は主に、船主、荷主などの商人が多かった。
画・文
木丁・金龍煥
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