| お正月の晴れ着のことがいきなり出てきたが、この風俗書連載は季節順でないことを断っておく。ソルビムは、正月1日朝早く起きて新しい服に着替えることをいう。ふだん新しい服を着るときにはそうはいわない。
着飾るということは人間の本能で、私も子供の頃お正月になると、ソルビムには幅巾とセクトン服を揃いで着てみたかったが、とうとう実現しなかった。多分それを作ってくれるほど余裕がなかったのであろう。
正月には大人はトゥルマギ(周衣)からポソン(足袋)に至るまで真新しいのに着替え、子供は子供で派手な色のセクトン服に着替えるので、家の中はまるで花が咲いたように華やかになる。しかしセクトン服を作れなかった母の寂しそうな顔は、今なお私の瞼から離れない。
画・文
木丁・金龍煥
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