| 「上元」ともいう。旧暦正月15日の夜、十五夜の月を迎えるため、村の若者達は月がよく見える高地に枯れ木や松葉などを集めてタルチブ(月の家)を作る。
そして、まん丸い月が東の山頂に姿を見せる瞬間、積み重ねたタルチブの枯れ草に火を付ける。
その前に子供達は手に手に、かがり火を持って少しでも高い所へと裏山を駆け登る。自分が相手より先に月を見るためだ。月が昇ると手にしたかがり火を地上に立てたあと、両手を合わせて合掌しながら自分の望みが叶えられるように祈るのである。
若者は美人の嫁を、農夫は豊年になるよう念じながら祈るわけだが、農家ではこの夜の月の色でその年の吉凶を占いもする。色が白ければ雨量が多く豊作に、赤みをおびれば干ばつで凶作にという風にである。
画・文
木丁・金龍煥
|