| これは、きせる(煙管)を作る人のことである。戦前までは東京でもした街の方に行くと、羅宇屋という肩に黒い木箱を担いでガチャガチャ音をさせながら町中を歩き回り、自分で作ったきせるを売ったり修理したりする人を見たことがあった。韓国では五日毎に開く田舎の市場に、たくさんのきせるを並べて売っているのはあるが、日本の羅宇屋のようなのは無い。
昔韓国では、きせるの長さで家柄の象徴を表す傾向があり、これが長ければそれだけヤンバンに近いというわけだ。だから白銅の雁首にも金銀の彫刻をして、奢侈に流れる傾向もあったようだ。
きせるを作るときは、雁首の白銅を火で熱し紙のように打ち伸ばして作る、鍛造製法であった。
そして表面には寿、福などの字や太極、松鶴などの模様を入れて、喜文竹、寿福竹、または松鶴竹などと、きせるの名前をつけていた。
きせるは、16世紀ごろ日本を経て韓国に伝来したタバコと共に入ってきた故か、東莢が古今を通じて韓国きせるの名産地となっている。
画・文
木丁・金龍煥
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