| ソウル中心地にある朝興銀行本店あたりから三一高架道の入り口に延びる大通りは、昔は清渓川という川が流れており、朝鮮朝末期までこの両岸には金銀細工を専業とする銀房都家が並んでいた。
神仙炉、金盆、たばこ盆などを作る大工房と箸や指輪、ノリゲなど小物を作る細工房の店が軒を並べていた。そしてこれらの製品に図案や字を入れるのが、彫刻入糸匠である。
金、銀、錫、亜鉛の表面に寿福、草籠、唐草、四君子、十長生、花鳥などの文様を、器用に彫刻するのが、彼らの仕事である。中でも高度な技術を要するのは、糸状の金銀で模様を埋めていく入糸という技術であった。
韓国の入糸技術は紀元前1,2世紀の楽浪時代の出土品から推測して、古くから発達していたと思われ、やがては高麗青磁の技術に伝承されるようになったのである。
画・文
木丁・金龍煥
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