| 鍮器というのは、ノッセ(真鍮)で作った器を総称して言う。昔、韓国の家庭では、夏はしろい陶磁器の食器を使い、冬は黄色い真鍮で出来た食器を使用した。この鍮器には鋳銅と鍮銅の2種類があり、銅と亜鉛を合金した前者は亜鉛の毒のため食器には適していない。
食器は、朱錫と合金した鍮銅の固まりを鍛錬して作り上げたのが「バンチャ」。最上級のノッセ、真鍮で作る。このバンチャ鉄で器物を作るときは、漆黒の闇夜の中で灼熱した鉄の熱度と灯りを加減しながら、数名のデジャング(冶匠)が、槌を交互にふるって器物を作り上げる。真鍮で作るのは、各種食器の他に農楽のケンガリ、チン(ドラ)、バラ(小型ラッパ)などの楽器や祭器、燭台などである。韓国の鍮器生産も地方によって異なり、「北」を除いては咸陽と金泉農楽器、安城地方の食器類をあげることが出来る。
画・文
木丁・金龍煥
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