| すき上げたチョンマゲの頭髪を整え、頭上に乗せた「カッ」(笠)を安定させる、馬の尾毛で編んだ一種の鉢巻きである。この上に、タンゴンを被れば「カッ」はいっそう頭に固定されるのである。
昔は網巾の両側面には、その人の位階によって、金、玉、翡翠などのボタン形の貫子をつけ、額の中央部分に半月形風簪(プンジャム)というのもつけた。
チョンマゲ姿のなくなった現代でも、「カッ」や「タンゴン」を被る人は地方に行けば見かけることがあるが、このマンゴンだけは、短髪頭には全く無用になってしまった。
私が育った村の舎廊房を転々と寄食していた一人の網巾匠のことを今も忘れない。優れた技量の持ち主であったが、近代化による削髪励行で彼の仕事はなくなり、ついにはモスム(作男)に成り下がり、村を離れ去ったという話を聞いたのは、それから何年も経たない頃だった。
画・文
木丁・金龍煥
|