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前項から続く
スペイン戦で唯一の見せ場
2戦目の相手は強豪スペイン。
ベルギー戦での敗北の反省から、韓国は序盤に金鋳城と邊炳柱が中盤からの速いパス回しで攻撃のリズムを掴み、スペインの守備ラインを何度も突破した。いよいよ「台風の目」となる予感が漂い始めていた。
しかし、急造の攻撃パターンは長続きせず、逆にスペインのミッチェルに先制点を許した。後がない韓国は総攻撃を仕掛けた。前半終了2分前、ゴール前を強引に突破した崔淳鎬にスペイン選手の強烈なタックルが入る。主審のホイッスルが鳴り、韓国のフリーキックが宣言された。
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スペイン戦、皇甫官の弾丸シュートで1−1と追いつくが、喜びもつかの間、ミッチェルにハットトリックを浴び、完敗した |
ペナルティーエリア右後方からのフリーキック。崔淳鎬と金鋳城が静かにボールを置く。
アジア予選のサウジ戦で同じ場所から直接ゴールを決めた皇甫官が2〜3メートル後方でひっそりと待ちかまえていた。そのことをスペインは知る由もなかった。
大きなフェイクから崔淳鎬がちょこんと蹴り出したボールに、待ちかまえていた皇甫官が猛然と走り込んできた。弾丸のように放たれたシュートは、一瞬にしてスペインゴールに突き刺さり同点に追いついた。
イタリアW杯組織委員会は、この皇甫官のシュート速度を「時速114q」と公式発表、W杯史上最も速いシュートとして記録されている。
しかし、見せ場はこの皇甫官の一発のみ。ミッチェルにハットトリックを決められ結局1-3で敗れ去った。
ふたたび主審が韓国を泣かせた
2連敗で予選脱落が確定した韓国は、照準を「W杯初勝利」に変更し、ウルグアイと対戦した。しかし、スペインと引き分け、ベルギーに1-3と惨敗。韓国に勝てばベスト16進出が決まるウルグアイを審判が味方する。
ゲーム序盤、ウルグアイは南米特有の個人技と精巧なショートパスで韓国DFを次々と突破。韓国は度重なる失点の危機をGK崔仁栄のファインセーブでしのぎ、何とかチームを落ち着かせた。
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全敗した韓国はがっくりとうなだれながらスタジアムを後にした
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反撃の機会を狙う韓国に絶好のチャンスが訪れる。金鋳城がペナルティーエリア内側でウルグアイのタックルに倒された。明らかなPK。しかし、主審はこれを黙認した。
続いてMFの尹コ汝にウルグアイの選手が故意に手を出すも、主審が黙殺。尹コ汝は逆に後半25分、ゴールキックを遅延させたという理由で退場処分となってしまった。
0-0のドローかと思ったロスタイム。最後に悪夢が待ち受けていた。ウルグアイのフォンセカが明らかなオフサイドポジションから放ったヘディングシュートを線審が黙認し0-1。茫然自失の韓国は、何が起こったのか理解できないまま敗れた。
3戦全敗。またしても韓国は「1勝」の壁を乗り越えることができなかった。しかし、その背景には、実力差もさることながら「偏向判定」や「不公平な組合せ」など、アジア代表であるが故に見舞われた不運がつきまとったのも事実である。
当時、南米や欧州チームの決勝リーグ進出が掛かった予選リーグの3戦目。ここで対戦した多くのアジア代表が、審判の偏向判定に決勝リーグへの道を閉ざされた。
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