民団愛知県本部(河隆實団長)の第79周年8.15光復節記念式典が8月15日、民団愛知県本部で開催され、来賓として駐名古屋大韓民国 金星秀総領事、金承煥領事、また愛知県の在日同胞と関係者約300人が参加しました。
記念式典に先立ち、愛知県韓国人経友会から解散に伴う2,600万円の寄付金が各所にあったことを受け、民団が代表して感謝状の授与式を行いました。
続いて、民団愛知県地方本部奨学会が奨学金伝達式を行い、2024年度の奨学生に鄭博委員長から一人一人に手渡されました
※奨学会伝達式の模様は
コチラから
本式典では、金星秀総領事による尹錫悦大統領の慶祝辞代読、民団愛知県本部の河隆實団長のあいさつに続いて、金直哉青年会長による決議文の朗読があり、満場一致で採択されました。
第二部では映画「ビヨンド・ユートピア 脱北」の上映会を行いました。
第二部終了後には各支部に分かれて、それぞれの地域で懇親会を楽しみました。
第79周年8.15光復節 決議文
私たちは、祖国光復のために犠牲になられた殉国先烈の崇高な愛国精神を深く胸に刻み、あらゆる逆境を乗り越えて今日の繁栄を築きあげてきた諸先輩に敬意と感謝を表し、本日の光復79周年を迎えた。
私たちは、大韓民国を「第一の敵国」と規定し「平和統一」を放棄した北韓政権の対韓政策の転換を糾弾せざるを得ない。いかなることがあっても韓国の憲法を遵守し、自由民主主義に基づいた平和的統一の実現に寄与していく。
私たちは、在日同胞の生活と権益を守るために差別と闘ってきた軌跡を振り返ると共に、本日参集された同胞の皆さまと、在日同胞社会の大同団結、次世代育成と組織基盤の強化、そして韓日友好と共生共栄社会の実現に向け邁進することを誓い、次のように決議する。
一.私たちは、在日同胞の生活と権益を守り、在日同胞社会の和合と統合に尽力する。
一.私たちは、次世代の育成を通じて、在日同胞社会の明るい未来の構築に全力を尽くす。
一.私たちは、韓半島の非核化及び韓民族の宿願である平和統一と平和安寧に寄与する。
一.私たちは、明年の韓日国交正常化60周年に向かって、より韓日親善友好活動に尽力する。
一.私たちは、在日同胞の人間としての尊厳と人権を守り抜き、共生共栄社会の実現を期する。
2024年8月15日
第79周年光復節 愛知県地方本部記念式典
参加者一同
8.15光復節とは?
1945年8月15日、日本から国権を取り戻した日と、1948年8月15日、大韓民国政府が樹立された日を記念する日です。1949年10月1日に制定された「祝日に関する法律」に基づいて、韓国では国慶日と定められました。
1875年江華島事件をきっかけに日本の干渉を受けて来た韓国は、清日、露日戦争で勝利した日本によって、1910年8月29日併合されました。
36年間にわたる植民地支配下の生活は、基本権を剥奪されて強制労動と強制徴兵、徴用に苦しみ、韓国民の歴史、言語、文字までも弾圧に屈服せざるを得ない状況に陥りました。それだけでなく、氏名も強制的に日本式に直され(創氏改名)、戦争物資と食糧の供給のため各種掠奪を敢行して苦しみました。
このような、あらゆる弾圧の中で祖国光復のため地下運動の展開、海外では臨時政府が樹立され光復軍などの組職によっての抗日闘争が起こりました。一方、1943年11月カイロ会談を通して、米、英、中の首脳が集まって韓国の独立を明らかにし、1945年7月ポツダム会談では、韓国の独立を再確認しました。
1945年8月広島・長崎に落とされた原爆により、その月の15日に日本は無条件降伏をしました。韓国は植民地支配からの解放を迎え、「光復節」の名の通り、韓国民に光が蘇った日となりました。