[記事06.25]苦境の留学生に宮城本部が食料配布…民団宮城


[民団を訪れた東北大の韓国留学生に物資を手渡す金政郁団長ら]


【宮城】民団宮城本部(金政郁団長)では、新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入が減った韓国人留学生を支えようと、東北大学など、宮城県在住の韓国人留学生に対して、食料の無料配布を始めた。

 同本部では5月8日に留学生会にマスク300枚を配布したが、今回は留学生支援事業の第2弾で、民団では留学生会などに案内をし、希望者が電話して民団事務局で受け取る形式を執った。

 17、18日は県内で最も留学生が多い東北大生33人に配布した。22日から7月13日は、他の大学などの留学生に配る。

 民団では県内産のコメ「ひとめぼれ」をはじめ、婦人会のメンバー手作りのカクテキや辛ラーメン、コチュジャンなどに加え、マスクも用意した。

 17日に民団を訪れて受け取った東北大学韓国人留学生会の尹注鍈会長(27・東北大大学院工学研究科修士2年)は「手作りのカクテキや韓国ラーメンは心が温まる」と笑顔を見せた。

 金団長は「頼る所が少ない留学生にオモニの味を届けたい。くれぐれも体を大事に」と激励。民団宮城ではアジア各国からの留学生への食料配布も計画している。
【民団新聞 2020.06.25】