民団理念 和解導く 「参政権」背水の決意で 2010年の年頭に際し、団員および在日同胞の皆さんに謹んで新春のお慶びを申し上げます。また、韓国国民ならびに700万海外同胞の皆さんに心より連帯のあいさつをおくります。 「併合百年」に際し 今から100年前、わが民族は日本によって国権を奪われ、植民地...
日本による韓国併合から100年(8月22日)になることから、この数年活発だった韓日関係史の再検証を受けて、多くの研究発表が行われよう。また、扇情的な民族主義やさまざまな政治的立場からの発言や行動も予想される。しかし一方で、韓日間の歴史的和解のための努力にいっそう力が入るだろう。韓日の歴史共同研究は、両国の政府主導による...
民族色豊かに多彩な企画 大阪では「招致大作戦」も 11日の「成人の日」を前後して、各地の民団でも同胞新成人の門出を祝う式典を開催する。在日同胞3〜4世たちにとって、民族や同胞どうしとのふれあいがきわめて少ないのが現実。この成人式をきっかけに、同い年の同胞の仲間と出会うことで、在日韓国人としての「新たな発見と決意」の場とな...
韓日併合から100年 成熟を《知らない》実験国家−韓国の未来 韓国(韓民族)の過去100年を現在の視点で振り返れば、大きく3つの段階に分けられる。 1910年の韓日併合から45年の解放までは、自主近代化の希望を断たれ、経済資源や人的資源の過酷な収奪を受けながらも、独立・発展の気力と能力を鍛えた、いわば雌伏期と言え...
展望明るい韓国トラにあやかろう 今年の干支は庚寅(かのえ・とら)。干支とは、中国の殷の時代(紀元前1500年頃)に確立されたとされる陰陽五行説を表す十干と、月や時刻を数える暦法の十二支が合体したものだ。 十二支はもともと十二進法の数字である。子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の十二文字に動物の意味はなかった。前漢(紀...
西暦2010年は平城京(奈良の都)遷都1300周年でもある。いろいろと話題を呼んだ記念キャラクター「せんと君」もいよいよ活動本番を迎えることになる。 ■□ そこは世界有数の人口20万 律令制機に国際都市めざす 西暦710年3月10日、元明(げんめい)天皇は遷都を宣し、それまでの藤原京を離れて中ツ道を北上、建設半...
発掘し 伝え 支える 在日同胞の今日に至る歴史に胸を痛め、想像を超える厳しい生活を強いられた事実に驚く日本人は少なくない。一般的な日本人にとって同胞は、かかわりたくない異質な隣人から、今では普通の隣人に、そして共生の対象へと少しずつ変わってきた。同胞と真摯に向き合い、理解を深めてきた日本人たちは、在日の歴史を発掘し、伝え、あるいは支える...
韓国の近代化に多大な貢献をした在日同胞企業人の記録を残そうと、3年間にわたり共同研究を行ってきた永野慎一郎教授(大東文化大学)に、「韓国の経済発展と在日韓国人の役割」について寄稿してもらった。 ■□ 強烈な故郷愛 凄い自己犠牲の数々 現在、海外居住の韓半島出身(以下海外コリアンとする)は約700万人。南北合計約...