掲載日 : [2022-05-16] 照会数 : 1438
展示内容さらに充実…「渡来人歴史館」リニューアル
[ 館内を案内する専門員の大澤重人さん(左) ]
【滋賀】韓半島を中心とする日本への渡来の歴史を紹介するユニークな民間施設「渡来人歴史館」(河炳俊館長、大津市梅林2‐4‐6)が昨年12月、リニューアルオープンした。
かつて「近江国」といわれた大津市とその周辺は、古代からほぼ全域に渡来人が住んでいたゆかりの土地。古代から現代までを一つの流れとして渡来の歴史を平易な言葉でパネル展示したのは従前どおり。今回は新しい知見を取り入れて、渡来した人や文化、国づくりの歴史を掘り下げ、在日韓国人についてもさらに詳しく解説した。
同館は「正確で客観的な東アジア関係史学習」の場を目指して2006年、大津駅近くの国道1号線沿いにオープンした。
専門員として館内の案内を担当している元毎日新聞記者の大澤重人さんは「古代からいろんな民族が流れ着いて、いまの日本と日本人ができあがったことを日本にいるすべての人が知ってほしい」と話した。
3月には三日月大造県知事が見学に訪れ「勉強になった」と感想を語ったという。リニューアルしてからというもの、年配者を中心に県内外から来館者が増えている。
JR琵琶湖線「大津駅」南口下車徒歩5分。金~日曜日10~17時、入場料100円(高校生以下無料)。問い合わせは077・525・3030。