掲載日 : [2017-06-28] 照会数 : 5658
李館長を講師に「土曜セミナー」…7月に歴史資料館
早稲田大学の李成市教授が在日韓人歴史資料館(東京・港区南麻布、韓国中央会館別館3階)の新館長に就任したのを記念、第101回「土曜セミナー」の講師を務める。テーマは「近代日本人のアジア観‐津田左右吉(そうきち、1873〜1961年)の中国・朝鮮観を中心に」。
津田氏は古事記、日本書紀の神話が天皇支配を正当化する意図でつくられたものであり、客観的史実ではないことを文献学的に論証した日本思想史研究者。中国思想、中国史、朝鮮史研究において多大な業績を残した。
李館長は「この10年ほど、マスメディアを中心に異様なまでの中国・朝鮮に対する差別、蔑視観が氾濫している。津田の中国・朝鮮認識は、現今の日本における中国・朝鮮観を検討するうえで、その歴史的な由来や様態を捉える視座になりうるものと考える」と話している。
7月29日14〜16時、同セミナー室。参加費1000円。要事前申し込み(03・3457・1088、メールinfo@j‐koreans.org)。
(2017.6.28 民団新聞)