掲載日 : [2021-04-28] 照会数 : 6567
朝鮮時代の両班料理でもてなし…慶北を愛する親睦会
[ 『飲食知味方』をもとに再現した料理 ]
慶尚北道東京事務所(金光薫所長、東京・千代田区)が20日、東京都内で「慶尚北道を愛する親睦会」を開催した。昨年8月1日に赴任した金所長が慶尚北道の魅力をアピールしようと、日本人の韓国ファンに呼びかけた。昨年に続いて2回目。
親睦会では料理研究家で慶尚北道英陽郡広報大使を務める趙善玉さんが、朝鮮時代の両班料理書『飲食知味方』を中心に10品を食前酒「カムヒャンジュ(甘香酒)」とともにふるまった。基本の調味料はしょうゆ、ごま油、コショウ、サンショウなど。旬の食材の持つ自然の味と香りを活かし、唐辛子をまったく使わないのは350年前と同様。
締めの「ナンミョンポ」は小麦粉に当時は高価だった卵を入れてこねたもの。見た目はうどんのよう。出汁は本来、キジ肉のスープを使うという。参加者からは「すいとんみたい」、「おばあちゃんがつくってくれた昔ながらの懐かしい味」といった感想が聞かれた。
『飲食知味方』は1670年にハングルで書かれた料理書。慶尚北道英陽郡の両班の家庭で本家の長男の嫁だった張桂香が娘や嫁に料理法を伝えるために書いた。趙さんは張桂香の子孫の嫁、石渓谷宗家第13代宗婦の曺貴粉さんに弟子入りし、料理法を学んだ。
(2021.04.28 民団新聞)