掲載日 : [2017-02-08] 照会数 : 5555
人命救助で事故死…李秀賢さんの思いを映画化
東京で上映開始
JR新大久保駅で線路に転落した見知らぬ日本人を助けようとしてカメラマンの関根史郎さんともども命を落とした韓国人語学留学生の李秀賢さん。「韓日の懸け橋になりたい」と願っていた李さんの生前の思いを託した映画「かけはし」(中村柊斗監督、かけはし制作委員会)の劇場公開が4日、東京・渋谷のアップリンクを皮切りに始まった。
第1章(上映時間42分)は李さんの死後、全国から寄せられた弔慰金をもとに設立された「奨学会」から奨学金を受けたアジア各国の留学生の姿を描く。第2章(同53分)は韓日国交正常から50周年の2015年、釜山から来日した22人の大学生が秀賢さんゆかりの地を訪れ、日本の若者たちと交流した1週間の旅に密着した。
企画・制作・統括プロデューサーを務めた中村里美さんは「取材を通じて国籍、民族、文化、習慣、世代など様々な違いを超えて、人は誰もが心と心をつなぐ懸け橋となれると強く感じた。留学生とのつながりから生まれる友情は、平和で魅力ある日本と世界を創りだしていくことでしょう」と話している。
第1、2章同時公開。アップリンクは17日まで毎日1回、モーニングショー公開。大阪では淀川文化創造シアターセブンで11日から3月3日まで毎日1回公開(21日休館)。問い合わせは制作・配給「ミューズの里」(070・5568・8204)。
(2017.2.8 民団新聞)