掲載日 : [2017-02-08] 照会数 : 10017
<民団中央団長>「慰安婦合意」の誠実履行を…本国要人らに要望
[ 民団幹部と面談する尹炳世外交部長官 ] [ 姜恩姫女性家族部長官ら=7日、ソウル ]
【ソウル】民団中央本部の呉公太団長と韓在銀監察委員長は6、7の両日、在日本韓国人連合会(韓人会)などの幹部らとともに、外交部の尹炳世長官や女性家族部の姜恩姫長官のほか、主要政党の代表らと面談し、「慰安婦問題合意」の誠実な履行と釜山市の日本総領事館前の「少女像」の移転を求めて要望した。同問題では1月17日、李俊揆駐日大使に文書で申し入れをしたが、直接本国に要望活動を行うことや、他団体とともに活動するのは初めて。両長官らは民団を中心に構成した在日同胞団体の要望に対して、「ハルモニらに被害が及ばないように努力する」と語った。
「韓日関係の悪化避けて」
要望活動を行ったのは、呉団長のほか中央本部の許孟道常任顧問、東京本部の金秀吉団長をはじめ、韓国人連合会の李玉順名誉会長、呉永錫新宿韓国商人連合会会長ら。要望書は「『韓日慰安婦合意』に伴う在日同胞の要望」との題目で、在日本大韓民国民団の名前で両長官と主要政党に提出した。
要望はこれまでの経緯に触れ、民団の見解を明らかにした。6日午前にはセヌリ党を訪問し、鄭宇澤院内代表らと面談した。鄭代表は「少女像が韓日関係悪化の要因になっている。合意を白紙化しようという野党の大統領候補とは違い、民団と同じ立場で釜山市とも接触中だ」と述べた。午後には「共に民主党」の朴ビョンソク在外同胞委員長に要望した。朴委員長は「在日同胞の置かれている厳しい状況を切実に感じた。釜山市にも伝える」と理解を示した。
続いて外交部に出向き、尹長官に要望書を伝達した。尹長官は「ハルモニらの尊厳にも被害が及ばないように、また、在日同胞に被害が出ないように努力する」と述べた。女性家族部での面談で、姜長官は「被害者ハルモニの自尊心に絶対に被害が出ないよう努力している」と応じた。「国民の党」にも訪問し「ナヌムの家を訪問し、ハルモニたちに在日同胞の声を聞いてもらうようすすめる」と述べた。7日午前には「正しい政党」の朱ホヨン院内代表に要望した。
(2017.2.8 民団新聞)