掲載日 : [2016-11-16] 照会数 : 4660
<東日本大震災>詩に託した哀悼の念…曺弘利さんがCD化して被災地に
[ ギターを手に弘利さん ]
【兵庫】在日3世の1級建築士、曺弘利さん(63、長田区)が東日本大震災の被災地にそっと寄り添う哀悼歌をCD化し、このほど1000枚を現地と熊本地震の被災地に届けた。
歌詞は曺さん自ら書いた。東日本大震災から1年後、宮城県気仙沼市で見た時の光景が忘れられなかったからだ。曺さんは「宿舎の窓から見下ろした気仙沼湾のキラキラとした水面の輝きが、津波で流されていく人たちの無言の叫びのように思えた」という。
メロディーは韓国の歌手イ・スンチョルの「in the love」をカバーし、海外の被災地を応援するメッセージソングを発表してきた加納浩美さん(55、神戸市灘区)が情感豊かに歌い上げた。
曺さんはNGO「国境なき災害支援隊」を2011年4月に組織。国内外の被災地で支援活動を行っている。
(2016.11.16 民団新聞)