掲載日 : [2016-10-26] 照会数 : 15335
<創団70周年記念式典>新時代へ在日同胞大統合推進…未来創造メッセージ発信
[ 創団70周年記念式典 ]
韓国民団中央本部の創団70周年記念式典と祝賀会が21日、東京都内のホテルで開かれ、全国の民団幹部や傘下団体、韓日両国の国会議員ら来賓など、約1000人が参席した。第1部の式典では民団の歴史を振り返る映像、各界からの祝辞の後に、「創団70周年未来創造メッセージ」を発表。居住する日本の地域社会発展に参与し、韓日友好の懸け橋を強化するとともに、在日同胞の総結集を実現すると高らかに宣言した。
100年見据え新たな決意
諸課題 早期完遂へ
冒頭の映像「民団は同胞とともに、大韓民国とともに」で参席者は、朝鮮総連の卑劣な妨害にも負けず成功させた「永住権申請運動」や「外国人登録法改正運動」をはじめとした在日同胞の権益擁護運動、ソウル五輪成功への約100億円募金などに象徴される本国貢献を振り返った。
呉公太団長は記念辞で「民団は自由・民主主義国家建設の先頭に立ち、多くの努力を惜しまなかった。次の100年を見据えて全力で韓日関係の改善と次世代育成に努めよう」と呼びかけた。
朴槿恵大統領はビデオメッセージ(別掲)で「韓国が今日の発展を遂げる過程で、民団は熱烈な祖国愛と献身的な貢献で力になった」と高く評価し、懸案のヘイトスピーチ根絶については「対策法」という法的な土台づくりに尽力したと称えた。同時に「韓日をつなぐ懸け橋として両国の交流拡大に今後も努力を」と民団への強い期待を表明した。
来賓祝辞では、李俊揆駐日大使が「日本全国に体系化された組織をもつ世界唯一の同胞団体」と民団を位置づけ、「在日同胞が堂々と生きていけるように、韓日間のベストフレンドになるよう最善を尽くす」と強調した。
日韓議員連盟の額賀福志郎会長は「70年の映像を見ながら、民団を牽引してきた在日1、2世の姿、志に感動した。11月4日にソウルで日・韓議連合同総会を開き、新しい日韓関係の土台をつくるために議論し、朴槿恵大統領にも接見するが、日韓の未来をめざして頑張ることを韓国国民に約束する」と述べた。
12人の国会議員とともに訪日した韓日議員連盟の徐源会長も「厳しかった在日の生活の中でも、これまで祖国貢献をしてきた民団に感謝したい」と表明した。
このほか、公明党の山口那津男代表、民進党の岡田克也前代表、韓日親善協会中央会の金守漢会長、日韓親善協会中央会の河村建夫会長、在外同胞財団の朱鐵基理事長、日本共産党の小池晃書記局長らが、民団の業績を評価するとともに、さらなる発展を祈念した。
続いて創団70周年特別表彰が行われ、李大使および呉団長から表彰状などが授与された。
民団の課題を盛り込んだ「創団70周年未来創造メッセージ」は、青年世代を代表して林裕美・青年会東京本部前副会長が1,早急な南北統一実現に向けて全力を尽くす2,同胞を孤立させず、苦しむ同胞の防壁となる3,経済活動に方向転換を図るなど5項目を目標に掲げ、本国への貢献と居住する日本の地域社会発展に参与し、韓日友好の懸け橋を強化するとともに、在日同胞の総結集を実現すると宣言した。
第2部の祝賀会(晩餐会)は韓国の伝統打楽器を用いたサムルノリ、東京韓国学校初等部児童のテコンドでオープニング。ステージでは、K‐POPグループのノーティーボーイズや「トロット王子」のパク・ヒョンビンのライブで祝賀ムードを盛り上げた。
(2016.10.26 民団新聞)