掲載日 : [2016-03-09] 照会数 : 3925
<韓国>宇宙開発プロジェクト本腰
韓国政府は宇宙開発技術や関連産業を新しい成長分野と見据え、今年、技術開発に前年比19・5%増加の7464億ウォンを投資する。今後は独自に宇宙開発を推進するためのロケット打ち上げ技術を確保し、衛星の需要を見込んで人工衛星を独自開発する。また、月探査を本格推進するとともに、国際宇宙ステーション(ISS)へ韓国人宇宙飛行士の派遣なども可能になりうる。
月探査事業には今年から3年間で1978億ウォンを投入。実験用の月周回衛星の設計・開発のほか、データ処理を行う地上局やアンテナの設置も推進される。
米航空宇宙局(NASA)と技術協力のための国際協約も締結する計画だ。発射技術を確保するための韓国製発射体開発事業も継続して推進される。
韓米宇宙協力協定
NASA技術共有
韓国と米国による宇宙協力協定が妥結し、米航空宇宙局(NASA)が持つ宇宙探査技術を韓国が共有する見通しとなった。未来創造科学部が2月29日に明らかにした。今後、双方が国内での手順を踏み、最終的に協定を締結する。早ければ今年6月にも発効する見込み。
韓国は2004年にロシアと宇宙技術協力協定を結んだが、米国と宇宙開発に関する政府間協定を結んだのは今回が初めて。
米国はその間、宇宙分野に長期間にわたり投資し、技術力が熟成した国とだけ協力してきた。
(2016.3.9 民団新聞)