掲載日 : [2016-03-09] 照会数 : 4060
<朴大統領3・1記念辞>核放棄へ圧力継続…「対話の扉は閉じず」
朴槿恵大統領は1日、ソウル世宗文化会館で開かれた第97周年3・1節記念式典の記念辞で、核・ミサイル挑発を継続すると公言している北韓に対して、「政府は対話の扉は閉じないが、北韓が非核化の意思を見せず変化を拒否する限りわれわれと国際社会の圧力は続く」と述べ、「政府は確固たる安保態勢と国際共助を基に北韓が必ず核を放棄せざるを得ないようにする」とあらためて強調した。
さらに、「無謀な挑発を繰り返す北韓をそのまま放置しておけば5回、6回目の核実験を行い、北韓の核は結局われわれ民族の生存はもちろん東北アジアの安定と世界平和を実質的に脅かす」と指摘した。
朴大統領は「先烈が血を流して建てたこの祖国、大韓民国を、真の平和統一を成し遂げ、子孫に譲り渡すことこそわれわれの使命だ」と強調、国民に政府の統一政策や対北韓政策への支持を訴えた。
旧日本軍の慰安婦問題をめぐる「韓日合意」について朴大統領は、高齢になった被害者の女性が相次ぎ他界する中、「この問題を解決しなければならないという切迫した心情」で集中的かつ多角的に努力した結果、合意に至ったと説明。「政府は、被害者一人ひとりの名誉を回復し、心の傷を癒しながら実質的な支援を拡大することに最善を尽くす」と決意を示した。
同時に、日本政府に対して「歴史の過ちを忘れず、今回の合意の趣旨と精神をすべて実践に移し、未来世代に教訓として記憶されるように努力しなければならない」と表明。その上で、「歴史を直視し、互いに手を取り合い、韓日関係の新たな章を開くことができるように願う」と述べた。
(2016.3.9 民団新聞)