掲載日 : [2016-03-09] 照会数 : 4399
ユネスコ記憶遺産登録対象リストも…大阪歴博特集展示 「辛基秀コレクション」
【大阪】生涯を朝鮮通信使の研究に捧げた故辛基秀氏のコレクションのなかから、大阪ゆかりの16点を紹介する特集展示「朝鮮通信使と李朝の絵画」が大阪市中央区の大阪歴史博物館で開催されている。大阪韓国文化院との共催。
このうち、朝鮮通信使小童図と朝鮮通信使御楼船図屏風はユネスコ記憶遺産の日本側登録対象リストにも挙がっている代表作。観覧者からは「とても鮮明に描かれている」と驚きの声が聞かれた。学芸員の大澤研一さんは「みなさんに実際のものを見てもらい、インパクトを受けてもらえたら」と話していた。
大阪歴史博物館は01年度から同コレクションの収蔵を開始し、14年度をもって全点140件を館蔵品とした。今回の特集展示はこれを記念してのもの。
19日は学芸員が展示品について解説。辛氏が制作した歴史ドキュメンタリーフィルム「江戸時代の朝鮮通信使」(滝沢林三監督、79年)の上映会もある。4月11日まで。問い合わせは同館(06・6946・5728)。
(2016.3.9 民団新聞)