掲載日 : [2016-08-15] 照会数 : 6806
米政府代表が初参加…韓国人原爆犠牲者慰霊祭
[ 米政府代表として初めて参加、献花するグリーンバーグ総領事 ]
【広島】民団広島県本部(李英俊団長)主催の「第47回韓国人原爆犠牲者慰霊祭」が5日、平和記念公園内の慰霊碑前で営まれた。
被爆同胞・遺族、民団中央本部の呉公太団長、徐張恩駐広島総領事、成楽亀韓国原爆被害者協会会長、アレン・グリーンバーグ駐大阪・神戸米国総領事、金垣洙国際連合軍縮担当上級代表代行、広島をはじめ岡山、山口、鳥取などの民団関係者ら約360人が参列した。米政府関係者の出席は初めて。
李団長は、追悼辞で「北韓はいまだ核開発・核実験をやめることなく、韓半島の安全問題だけでなく、全世界に混乱と恐怖を抱かせている。断じて許すことはできず、韓半島の非核化と平和定着のために力を尽くす」と強調した。呉中央団長は、追悼辞で「私たちは韓半島の非核化実現と民主的な平和統一のために、北韓が一日も早く核完全廃棄の道に進むことをこの場を借りて、今一度強く求める」と述べた。
婦人会広島県地方本部(文松子会長)の会員たちがチマチョゴリ姿で「慰霊歌」を捧げた後、参列者が献花した。死没者名簿には今年新たに12人を追加し、総数2723人が奉納されている。
慰霊祭の後、広島市内のホテルで駐広島総領事館主催の「被爆71周忌 韓国原爆犠牲者追悼会」が開かれ、松井一實広島市長や日本の国会議員3人があいさつを述べた。参加者は昼食を囲みながら、被爆者である李鐘根氏の貴重な証言を聞き、犠牲者に想いをはせた。
(2016.8.15 民団新聞)