掲載日 : [2016-01-27] 照会数 : 4367
<日弁連>人権救済へ本調査…元在日脱北者の申し立てから1年
北送された元在日同胞とその子孫たちの日本への自由往来、および日本人妻の救出を求めている元在日同胞脱北者らが15日、東京・千代田区の日本弁護士会館で会見した。この日は日本弁護士連合会人権擁護委員会への人権救済申し立てからちょうど1周年にあたり、経過報告も兼ねた。
日弁連人権擁護委員会によれば、「申立書」は予備審査を経て、昨年9月から本調査に入った。申し立てた2人に対してはすでに聴取を終えた。北韓にいたころの生活状況を中心に約3時間余りにわたって質問を受けたという川崎栄子さんは、「大きな関心を持っていただいた」と確かな手応えを語った。
いずれの聴取にも立ち会った白木敦士弁護士は、北韓の人権状況について大きな関心を持って聞いたという。今後は相手方の在日本朝鮮人総連合会や日本赤十字社、赤十字国際委員会に対しても聴取を行う。回答は任意だが、「応じなければ、それが委員らの心象として残る」と述べた。
委員らの結論は早ければ今秋にも出ると見られている。
(2016.1.27 民団新聞)