【埼玉】オリニから成人同胞までを対象とした幅広い世代の学び舎であり、一方で地域住民との多文化交流の場ともなっている「川口ハングル学校」(崔洛文校長、民団川口支部会館)が今年4月、満25周年を迎えた。
プログラムにはオリニを主な対象としたハングル教室と美術教室、さらにテコンド教室、成人向けの韓国語・文化教室と料理教室などがある。
なかでも月2回、隔週水曜日に開催される「オリニ美術教室」はいちばんの人気。幼稚園の年少組から小学校4年生まで保護者と一緒になり、自由に絵を描いたり、粘土工作などに夢中になっている。
20日はゴーヤ、きぬさや、たけのこ、ピーマン、れんこんといった野菜を使った押し絵(野菜スタンプ)を楽しんだ。1時間後には赤、青、緑を使った「野菜のカラフルランド」、水色と白にこだわった「花畑とイルカと天使」などといった力作が次々にできあがった。
指導にあたるのは美大のデザイン科を卒業した趙栄鯉子さん。趙さんは、「絵にこれだという正解はない。その子独自の色使い、こだわっているところを見つけてあげたい」と話す。
保護者の一人は、「ここで学校以外の友だちができた。お母さんどうしも仲良くなれた」と歓迎している。
(2015.5.27 民団新聞)