民団西東京本部(全實団長)は4日、ジャーナリストの安田浩一さんを講師に招き、「ヘイトスピーチ根絶に向けたセミナー」(在外同胞財団後援)を同本部で開いた。
安田さんは「ヘイトスピーチ」を「自分がどんなに努力しても変更できない属性に対する差別と暴力の拡散」と定義し、法律の整備が急がれると強調した。さらに法整備のネックとなっている「表現の自由」にも言及し、「なぜ、差別されている人間の表現の自由は保証されないのか。いま、表現の自由が必要とされているのは、発言するとさまざまな圧力がくるマイノリティーの側だ」と述べた。
全団長は「在日も日本社会の風潮に負けないくらい懸命に生きるとともに、地域社会にはさらに貢献していかなければならない」と感想を語った。団員70人が参加した。
(2015.10.14 民団新聞)