掲載日 : [2016-01-15] 照会数 : 7914
<民団中央>北の核実験を糾弾…総連中央に抗議文
[ 総連中央本部会館前でシュプレヒコール ]
北朝鮮による核実験実施の発表から一夜明けた7日、民団中央本部は東京千代田区の朝鮮総連中央本部会館前で緊急の抗議行動を行った。民団東京と婦人会、青年会、体育会などから合わせて60人が参加。警備当局からの要請を受けて少人数編成の4陣に分かれ、シュプレヒコールを繰り返した。
シュプレヒコールを先導したのは青年会中央の徐史晃会長。安保理決議と平和を促求する国際社会の努力を無視してまで核実験を強行したことは、韓半島の非核化、東北アジアの平和と安全を脅かす挑発行為だと、声をからしながら糾弾した。
抗議団も各自、「北朝鮮は核兵器を放棄しろ」「韓半島の平和を守れ」「国際社会に逆行する行為」といったプラカードを掲げ、唱和した。抗議文は受け取りを拒まれ、民団東京本部の李壽源監察委員長が門の下から差し入れた。
抗議団に加わった元在日同胞脱北者の川崎栄子さん(NGOモドゥモイジャ代表)は、「5月、約36年ぶりに開催を予定している党大会に向けた打ち上げ花火でしょう。馬鹿なことをやったもんだ」と語った。
ある事務部長は、「先代と同様、相変わらず戦略・戦術もない瀬戸際外交を繰り返している。平和的な解決は無理なのだろうか。これで拉致問題の解決が遠のきはしまいかと思うと心配だ」と嘆息した。
(2016.1.15 民団新聞)