掲載日 : [2016-06-22] 照会数 : 5862
ナショナリズムと排外主義テーマに…ヘイトスピーチ論争
ナショナリズムと排外主義をテーマとしたトークライブ「ザ・ヘイトスピーチ論争」が16日、東京・新宿区の「ネイキッドロフト」であった。『東アジアに平和の海を‐立場のちがいを乗り越えて』(彩流社)の刊行を記念して編著者の前田朗さん(東京造形大学教授)と民族派団体「一水会」代表の木村三浩さんが共同で企画した。
パネリストとして岡田充さん(共同通信社客員論説委員)と鈴木邦男さん(元一水会顧問)、ヘイトスピーチデモに体を張って抗議活動を続けているカウンターの野間易通さん(C・R・A・C)と山田祐二郎さん(男組)を招いた。
ヘイトスピーチとナショナリズムの関係について、「かつてのナショナリズムは排外主義に対してはアンチの立場にあったはずだ」と指摘しながら、「この20年で間違った方向に行ってしまった。ナショナルプライドが機能していた健全さから著しく逸脱している」「メディア自ら国の同調圧力に負けて自分の立場を変えてしまった」などの批判・自省が相次いだ。ヘイトスピーチについて一水会の木村代表と鈴木元顧問とも、「語るに落ちる」「愛国を主張する者は卑怯なことをやってはならない」「議論、対話をすればいい」と強調した。
(2016.6.22 民団新聞)