掲載日 : [2016-07-27] 照会数 : 4345
高麗・朝鮮王朝美術への誘い…セミナー開く
東洋学研究情報センターセミナー「韓国美術文化特講‐高麗・朝鮮王朝の美術への誘い」が19日、東京・文京区の東京大学東洋文化研究所で開かれた。
韓国国際交流財団東京事務所、東京大学東洋文化研究所東洋学研究情報センターの共催。
高麗仏教美術分野の第一人者である鄭于澤さん(東国大学教授、同大博物館館長)は、「高麗仏画と日本・中国の仏画」をテーマに3国の仏教美術の特性を比較・分析した。
高麗(918〜1392)は仏教を国教とした国家であり、この時期は仏画、仏像など進行対象物が大量生産された、仏教美術の全盛期。高麗仏画は現在、日本に伝わる125数点を含め165点が知られる。
現存の高麗仏画は伝統を土台として該当当時の信仰と美感、ときには中国仏画をも意識して形成されたと考えられ、「高麗仏画に対する評価である『繊麗』は、当時の高麗人にとって美的情緒であったと思われる」と述べた。
続いて、仏教彫刻専門家の鄭恩雨さん(東亜大学教授、同大博物館館長)が「高麗と朝鮮王朝の仏教彫刻に見られる普遍性と特殊性」について、板倉聖哲さん(東京大学東洋文化研究所・情報学環教授)が「高麗・朝鮮王朝における李郭派の系譜」について発表した。
(2016.7.27 民団新聞)