掲載日 : [2016-09-07] 照会数 : 6659
「浮島丸」爆沈から71年…舞鶴市で追悼集会
主催団体「事件を忘れない」
【京都】日本の敗戦直後、釜山に向かっていた旧日本海軍輸送船「浮島丸」が舞鶴湾で謎の爆沈を遂げ、徴用の同胞労働者と乗務員500人以上が犠牲となった事件から今年で71周年。事件当日にあたる8月24日、殉難者を追悼する集会(主催者・浮島丸殉難者を追悼する会)が、舞鶴市佐波賀の殉難の碑公園で犠牲者の冥福を祈った。
開会に先立ち浮島丸事件の犠牲者を追悼し、黙祷した。主催団体の「追悼する会」を代表して余江勝彦会長は、「事件を忘れないことが日本人の責任」と述べ、事件から教訓を学びとり、平和の確立に向けてこれからも追悼事業を続けていくと約束した。続いて、民団舞鶴支部の金英王支団長と総連京都本部の姜主淳副委員長も追悼の言葉を述べた。
碑の前で韓国茶道協会の尹道心京都支部長が献茶。韓国伝統芸術院の金一志さんが慰霊の舞を献上した。続いて、京都朝鮮中高級学校の生徒たちが追悼歌「はまなすの花咲きそめて」を斉唱。参列者全員が浮島丸の沈んだ海に花を捧げた。
京都府と舞鶴市の行政関係者のほか、民団京都本部(河相泰団長)、婦人会京都本部(金和子会長)、京都韓国教育院(朴在植院長)、京都国際学園の教諭と生徒ら約350人が参列した。
(2016.9.7 民団新聞)