掲載日 : [2020-11-26] 照会数 : 6085
「10月のマダン」東西で…群馬と福岡
[ 「多胡碑」について説明を聞く参加者 ]
[ 関門海峡を九州から歩いて下関市をめざす ]
[ ウォーキング参加者 ]
「多胡碑」で渡来人しのぶ
【群馬】民団群馬本部(権在一団長)は8日、渡来人ゆかりの「吉井いしぶみの里公園」で新定住者交流会を開催した。
公園内には8世紀後半に建立された「多胡碑」が保存されている。碑文には「多胡郡(の統治)を羊に任せる」という趣旨が丸みを帯びた楷書体で刻まれ、ユネスコ「世界の記憶」に指定された。「羊」とは渡来人を意味するとの説が有力。近隣からは韓半島由来の遺物が多く出土している。
民団群馬では埼玉県の高麗神社と並ぶ「心のふるさと」として重視している。
午後からは高崎市と合併した旧吉井町の民家を借りて「マダン」を開催。約60人が参加した。
神奈川県から招いた韓国伝統パーカッショングループ「ファランデ(花郎隊)」の演奏と金美福さんの韓国伝統舞踊を楽しんだ。会場は水を入れた田んぼで、親子一緒になってふれあう国際的にも知名度の高い「吉井どろんこ祭り」の会場から近い。民団も来年からの参加を予定している。
九州から下関へ…関門海峡を歩く
【福岡】民団福岡本部(李相鎬団長)は8日、九州から下関市まで関門海峡を歩いて渡るウォーキングスタディーを実施。106人が参加した。主管は民団門司支部と大韓体育会九州本部。
海底トンネルの良さは気温や天候に左右されないこと。10分ほどで下関側に着くと、朝鮮通信使上陸淹留之地の碑や日清講和記念館を見学したりする歴史ウオークでもあった。
(2020.11.25 民団新聞)