掲載日 : [2020-11-26] 照会数 : 6023
民団鳥取「在日講座」が通算50回…記念「拡大版」開講
[ 通算50回を記念して拡大して開催した民団鳥取の「在日講座」 ]
【鳥取】民団鳥取本部の「在日講座」(薛幸夫実行委員長)が通算50回目を迎えた。これを記念しての「拡大版」が15日、県民文化会館であった。
タイトルは「朝鮮観と植民地支配、そして在日へ」。前近代から現代にいたる日本人の朝鮮認識、を問い、蔑視観と差別・暴力の過程をただすという趣旨は初回から一貫して変わらない。今回は講師として4人を招いた。
はじめに、池内敏さんが「前近代の朝鮮観」について語った。この後、加藤直樹さん(作家)の「関東大震災朝鮮人虐殺と現在」、加藤圭木さん(一橋大学准教授)による「日本の植民地支配」と続き、最後は県の地域史研究者でもある西村芳将さんが解放後の混乱期における地元における実相を明らかにした。2部では一盛真大東文化大学教授をコーディネーターに迎え、討論を深めた。
開会に先立って薛実行委員長が、いまなぜ「在日講座」なのかをこれまでの経緯を振り返りながら総括的に語った。
約80人が最後まで席を立たず聴講した。
(2020.11.25 民団新聞)