掲載日 : [2015-12-23] 照会数 : 4922
19世紀の朝鮮凧…米国の博物館でみつかる
[ 朝鮮凧(左)と糸車(右) ]
韓国・国外所在文化財財団は14日、「韓国国内から完全に姿を消した19世紀の伝統凧の実物を、米国ペンシルベニアの大学博物館の所蔵庫で発見した」と発表した。
発見されたのは、1893年3月、朝鮮王朝の宮中楽工(演奏家)など十数人が、第26代王・高宗の命を受け、朝鮮の文化を紹介・展示するためシカゴ博覧会に出品された朝鮮の防牌鳶(パンペヨン、長方形で中央に丸い穴をあけた凧)と呼ばれる伝統凧2点と糸巻きだ。
イ・ムンヒョン学芸研究官によると、国立民族博物館の所蔵品のなかで最も古い凧は1960年代のものだという。伝統凧が国内に残っていない理由について「かつては陰暦の小正月が過ぎると、厄払いのため凧を遠くに飛ばしてしまう習慣があり、しかも6・25韓国戦争の時は凧まで保存する余裕がなかったからだろう」と話した。
(2015.12.23 民団新聞)