掲載日 : [2016-01-01] 照会数 : 4126
私書版『日帝期文化財被害資料』…日本語でよみがえる
在日同胞翻訳
『韓国の失われた文化財』が日本語で発刊された。日本の市民団体「韓国・朝鮮文化財返還問題連絡会議」(代表世話人・荒井信一)が韓国の国外所在文化財財団に提案して実現した。中心となったのは在日同胞の世話人、李洋秀さんと李素玲さんの2人。
もとになったのは、韓日会談文化財小委員会で委員・代表としても活躍した著名な韓国の美術史学者、黄壽永さんが73年に発刊した私書版『日帝期文化財被害資料』。
19世紀末から日本の昭和初期にかけて日本語で発刊された書籍、刊行物、雑誌、新聞記事、警察や裁判所の保存綴り、朝鮮総督府の資料などを集めて翻訳し、謄写版に鉄筆で刻んだもの。
李さんたちは、メモを書き留めたのに等しかった原著を補完するために国立中央博物館に公文書資料を要請し、原典とも対照しながら苦労して翻訳した。3500円+税。三一書房(03・6268・9714)。
(2016.1.1 民団新聞)