掲載日 : [2015-12-09] 照会数 : 4150
高麗時代製の金属活字発掘…開城満月台遺跡
[ 発掘された金属活字=南北歴史学者協議会提供 ]
南北歴史学者協議会の南側委員長を務めるチェ・グァンシク高麗大教授は11月30日、ソウル世宗路の政府庁舎での会見で6月から開城満月台西側の建築物群7000平方㍍での南北共同調査を行った結果、高麗時代のものと推定される金属活字1点と青磁、瓦片をはじめとする遺物3500点余と建物跡19カ所を確認したと明らかにした。
金属活字は、11月14日に発掘区域の最南端である神鳳門跡西側255メートル地点の表土層から出土した。ジョン(女+専)という字と似ており、横1・35センチ、縦1・3センチで、字面を除く本体の厚さは0・16センチ。裏面は溝があり朝鮮朝時代の金属活字とは形が異なる。
金属活字が満月台から出たのは、1956年に北韓側で金属活字1点を発掘して以来2回目。
チェ教授は「発掘された活字は満月台が消失した1361年以前に国家が作ったものと推定される。字形が正四角形に近く、精巧で鋳造水準が高い」と説明した。
(2015.12.9 民団新聞)