高麗博物館で企画展示
東京・新大久保の高麗博物館は、女性の視点から見る韓流ドラマをテーマにした企画展示「韓流・女性たちが拓く新たな交流〜韓国ドラマで見るジェンダー〜」を8月9日まで開催している。
同展は韓流ブームの火つけ役となった「冬のソナタ」、「宮廷女官チャングムの誓い」「朱蒙」をはじめ、「初恋」「若者のひなた」など1995年から13年までに放映された10作品以上をパネルで展示。作品ごとに物語りの社会背景や女性の立場などについて解説しているほか、韓国の風習や社会制度などにも触れているので、韓国への理解が深まりそうだ。
05年6月から7月にかけて韓国のMBCテレビで放送された「私の名前はキム・サムスン」で脚本を担当したのがキム・ドウさんだ。同館の館員は「男性優位の韓国社会の中で、30歳を前にした女性が本音を言いながら、自分の人生を切り開いていくところに共感した」と話した。
同館理事の遠藤久美子さんは「これまでは大衆文化を扱った展示はしてこなかったし、『冬のソナタ』が社会現象になった時も取り上げようとは思わなかった。しかし今や韓流ドラマがひとつの文化として根付いているので、見直していきたいと研究会を3年半前に立ち上げ、その成果として今回の展示に踏み切った」と開催までの経緯を語った。
6月20日には文教大学教授でジェンダーに造詣の深い山下英愛さんの講演会も行われる。
入館料400円(中・高校生200円)。
12〜17時開館。月・火曜休館。
問い合わせは同館(03・5272・3510)。
(2015.5.13 民団新聞)