浦項中城里新羅碑
韓国文化財委員会の動産分科会は12日、韓国に現存するものでは最古とされる新羅時代の石碑「浦項中城里新羅碑(宝物第1758号)」について、「国宝に指定するよう申請する」と決議した。
この石碑は2009年5月、慶尚北道浦項市北区興海邑中城里167‐1番地で住民によって発見され、それまでの新羅時代の石碑で最も古いとされていた「浦項冷水里新羅碑」(503年建立)よりも2年前に造られたことが分かった。
現在は、国立慶州文化財研究所に所蔵されている。
同分科会は「中城里新羅碑には、庶民の財産に関する争いごとと、それに対する支配層の仲裁について記されている。新羅の政治、経済、文化を研究し、結論を出すことのできる重要な資料であり、歴史的、学術的な価値が非常に大きい。これよりも後に造られた『蔚珍鳳坪里新羅碑(524年)』や『浦項冷水里新羅碑』もすでに国宝に指定されていることから、中城里新羅碑も国宝に昇格させる価値は十分にある」と理由を述べた。
(2015.3.4 民団新聞)