朴槿恵大統領は2月24日、青瓦台で財界トップらと昼食会を開き、「企業家の皆さんが韓国の〞メディチ家〟となり、文化・芸術分野への投資と支援を拡大してほしい」と、メセナ活動(企業の文化芸術支援)などを積極的に進めるよう求めた。
メディチ家とは学問や芸術への支援を惜しまず、イタリアのフィレンツェでルネサンス文化を花開かせた一族だ。
同会合には、文化・スポーツ分野の活性化に向けたメセナ活動に熱心な企業人や、各地の創造経済(産業と産業、文化と産業を融合させ付加価値や雇用、成長動力を生み出す経済政策)革新センターの設立を後援した財閥オーナーと大手企業の主要幹部が招待された。青瓦台での財界トップらとの食事会は13年8月以来、1年半ぶり。
朴大統領は「わたしたちは今、経済体質を刷新し、再び経済を大飛躍させ、国民幸福時代を切り開かねばならない」と述べ、「これを成し遂げるには創造経済と文化隆盛が必要」と呼びかけた。
その上で、「企業のメセナはこの二つを同時に実現し得る最も創意的で、将来への確実な投資だ」と述べ、投資拡大を訴えた。
2018年の平昌冬季五輪にも触れ、「企業にとってブランド力などを高める絶好のチャンス」と、スポンサー参加を呼び掛けた。
この日は李在鎔・三星電子副会長、鄭義宣・現代自動車副会長、許東秀・GSカルテックス会長、具本茂・LGグループ会長、辛東彬・ロッテグループ会長、趙亮鎬・韓進グループ会長、朴三求・錦湖アシアナグループ会長ら21人が出席した。
(2015.3.4 民団新聞)