【愛知】徳川家康の生まれた岡崎市で繰り広げられる絢爛豪華な時代絵巻「家康行列」(市観光協会主催)に、民団岡崎支部(林昌元支団長)を中心とする「朝鮮通信使隊」が初参加する。
今年は豊臣秀吉による任辰倭乱の後、朝鮮との間で国交回復に努めた家康の没後400年。同時に、韓日国交正常化50周年の節目の年にもあたることから、民団愛知本部の河隆實副団長(民団岡崎支部顧問)が内田康宏市長に申し入れて実現した。
「朝鮮通信使隊」の正使、上官、令旗、月刀、王妃、女官、農楽隊の総勢30人が家康をはじめとする武士団、姫隊と一緒に4月5日13時30分、家康ゆかりの伊賀神社(伊賀八幡宮)をスタート。市街地を通って乙川河川敷までの3・5㌔を練り歩く。
シンポも
4月25日には朝鮮通信使の平和親善友好の精神を後世に伝えようと、「朝鮮通信使シンポジウムIN岡崎」が岡崎商工会議所大ホールで開催される。駐名古屋総領事館と民団愛知本部、NPOフレンド・アジア・ロードの3者が韓日友好の一助になるようにと実行委員会を構成した。
東海地方朝鮮通信使研究会の貫井正之氏が「家康と朝鮮通信使」と題して基調報告。引き続き、研究者、韓国の大学教授によるパネルディスカッション。長編ドキュメンタリー「文化の道‐朝鮮通信使」の上映も。
申し込み制。同実行委員会事務局(080・4542・6431)。
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横浜でも再現行列へ…参加者を募集
【神奈川】第63回ザよこはまパレード(国際仮装行列)で「朝鮮通信使行列」を再現するNPO民団国際協力センター(民団神奈川本部内)が、行列参加者を募集している。
「朝鮮通信使」のユネスコ記憶遺産登録を後押ししようと企画した。50歳までの男女。朝鮮通信使隊列が32人、行列を艶やかに盛り上げるチマ・チョゴリ隊列は20人。このほか、お手伝いも若干名。いずれも先着順。特に青年会、学生会、東京韓国学校生をはじめとする中高校生の参加は大歓迎という。
パレードは5月3日、山下公園から伊勢佐木町6丁目までの全長3・4㌔。集合は9時、神奈川韓国会館。申し込みは同センター(045・316・0815)。
(2015.3.18 民団新聞)