朴槿恵大統領は12日、大邱の総合展示場「EXCO」での「第7回世界水フォーラム」開幕式の記念演説で、「分断70年の間続いた(南北の)緊張関係を南北をつなぐ水路を通じて緩和できると考える」とし、「南北を貫く河川を共同管理することから始め、南北がお互いに会って意思疎通できる通路をつくる計画だ」と明らかにした。
南北関係が長期の膠着状態に陥った状況で、世界水フォーラムの開幕に合わせて南北間の共同河川の管理を提案したもの。朴大統領は、昨年の光復節の祝辞でも、南北間の「河川と山林の共同管理」を北韓に提案した。このような提案は、臨津江を念頭に置いたものとみられている。北韓は、臨津江上流に大規模なダムを建設した後、電気の生産と用水の供給を理由に韓国側に水を流さず、下流が枯渇しつつある。
朴大統領は「今回の水フォーラムは、(水不足問題に対する)解決策の提示にとどまらず、実質的に解決する『実行』の価値に力点が置かれた」と強調。「革新的な科学技術を活用して水問題への挑戦を先進国と開発途上国いずれも経済成長の機会に変え、先進国の技術と経験を途上国と共有する国際的な協力を拡大しよう」と提案した。
(2015.4.22 民団新聞)