団長に呉公太氏再選
議長 呂健二氏
監察委員長 韓在銀氏
民団は18日、東京・港区の韓国中央会館で開かれた第53回定期中央大会で、任期満了にともなう3機関長の改選を行い、団長に呉公太・前中央団長、議長に呂健二・前中央副団長、監察委員長に韓在銀・前中央監察委員長を選出した。再選を果たした呉団長は「この3年間は在日同胞社会にとって、大変重要な期間となる。次世代たちと私たち同胞が安心して暮らせる環境を整えるためにも、韓日関係の改善を促進し、全力でヘイトスピーチの根絶をめざす」と力説した。
中央大会には、中央委員・代議員在籍者527人中、422人が出席した。
開会に際しての3機関長あいさつで金漢翊議長は「今大会は3年に一度、指導者を選出する重要な大会」、呉公太団長は「大変厳しい3年間だったが、課題の推進に微力ながら全力で取り組んできた」、韓在銀監察委員長は「不羈独立、厳正中立の立場で、ぶれることなく果敢に対処してきた」と、それぞれ強調した。
柳興洙駐日大使は祝辞(金容吉総領事が代読)で「民団は在日社会の求心点である。民団と大使館が一つとなり2人3脚でいくなら、どのような挑戦・課題も克服できる。民団を中心とした同胞社会の統合、発展へ尽力する」と改めて表明した。
顧問団を代表してあいさつした鄭進常任顧問は「今後3年は在日同胞、民団の将来にとり歴史的な節目となる。新たに選出される3機関長の役割は極めて大きい」と力説した。
前日の第69回定期中央委員会の結果についての報告(河政男事務総長)を受けるとともに、今後3年が在日同胞と民団の将来を大きく左右する正念場になるとの認識を共有し、1,韓日関係2,対北韓3,統一問題4,平昌冬季五輪5,在日社会の5項からなる「決議文」(別掲)を満場一致で採択した。
3機関役員の総辞職後、新3機関長の改選が行われた。団長選挙では呉公太候補が454票(中央委員・代議員375票、選挙人79票)を獲得、58票(中央委員・代議員45票、選挙人13票)の李富鉄候補(前神奈川県本部団長)に大差をつけて、第49代中央団長に当選した。
議長と監察委員長は、それぞれ単独候補の呂健二前副団長と韓在銀前監察委員長が、無投票で選出された。中央選挙管理委員会の丁海龍委員長(中央常任顧問)から新3機関長に当選証書が授与された。
副団長、副議長は、この日は任命されず、それぞれ新団長、新議長に一任。韓新監察委員長は監察委員に金豊成・金春植両前監察委員を任命した。
また、直選中央委員選出および中央顧問推戴は新3機関長に、中央執行委員認准は新団長に、それぞれ一任することで了承された。実務の要となる事務総長についても新団長に一任された。
新3機関長あいさつで呉団長は、「多数の得票で皆さんから大きな力を得た。3年間全力を尽くし、後輩たちに誇らしい民団を引き渡せるようにしたい」と表明、同時に「皆さんの協力あってこそ可能だ。必ず協力してほしい」と呼びかけた。
呂議長は「時代の変化にふさわしい組織運営へ意見を幅広く吸収していきたい。なお、地域共生の基本軸となる地方参政権の獲得運動の意味についてもう一度皆さんと論議したい」と表明。韓監察委員長は「『信なくば立たず』が私の信条だ。真心を込めて誠実に与えられた課題を遂行していく」と決意を述べた。
(2015.2.25 民団新聞)