韓国の詩人、高銀さんが2月14日、京都・上京区の同志社大学今出川キャンパスで、「尹東柱の詩の処女性」と題して講演した。先月の没後70周年にあわせ、尹東柱が留学していた同志社大学で、追悼行事の一環として行われた。
高さんは1945年2月に福岡刑務所で27歳で獄死した尹東柱の人物像について、関係者らの話を交えて解説した。
詩の処女性について「全生涯を貫通するような本質を突くことのできる、そういう概念だ」とした上で、「20代後半で終わってしまった尹東柱の生涯そのものが、彼が残した詩をさらに純粋で純潔であるとする要因になっている」と話した。 さらに「尹東柱の詩は、童話性を持っている」と指摘し、天賦の才としての詩の美しさについても触れた。
(2015.3.4 民団新聞)