昨年売上 テレビ部門で圧倒的強さ
昨年、テレビをはじめパソコンやタブレットなど、韓国企業の薄型ディスプレーが世界市場を席巻した。米国調査会社ディスプレイサーチがこのほど発表した内容によると、薄型テレビでは三星電子が9年連続で世界1位、次いでLG電子が2位と韓国製で半数を占め、欧州市場では60%以上となった。また、4Kテレビ向けのパネル市場ではLGが初めて世界1位となった。
欧州市場では韓国製60%超
世界薄型テレビ市場は三星が首位を維持した。昨年、売上高基準で世界テレビ市場の29・2%を占め、26・7%だった13年よりシェアが2ポイント以上増えた。
2位はLGの16・7%で、韓国企業が世界テレビ市場の半分を占めた。続いて日本ソニーが7・9%で3位、中国のハイセンスとTCLがそれぞれ5・5%と4・6%で4、5位だった。
また、三星電子は超高画質(UHD)テレビ市場で13年のシェア11・9%から昨年は約3倍に増え34%と圧倒的トップに立った。LG電子も同じ期間、7・8%から14・3%に伸ばし2位となった。
ハイエンド製品が人気の欧州テレビ市場では韓国製テレビのシェアが60%を超えた。昨年、欧州で、三星はシェア39・7%でトップ、LGは22・7%で2位を記録し、韓国企業で計62・4%を占めた。
3位はソニーの9・2%、4位はTPVで6・6%、5位はパナソニックの4・9%。
三星とLGのシェアは世界テレビ市場で合計45・9%。欧州市場ではこれより16・5ポイント高かった。
業界関係者は、欧州市場はプレミアム製品が主流で、韓国企業が絶対的な強さを見せており、中国企業の存在感は薄いと説明した。
高画質が人気 4Kパネルも
北米市場でも韓国企業の強さが目立った。昨年のシェアは三星が35・4%、LGが13・9%で、約半数を占めた。2位は米国企業のVIZIOで15・4%、ソニーは7%、フナイは5・3%だった。
フルハイビジョンの約4倍の解像度を有する4Kテレビ向けのパネル市場のシェアでは、LG電子が昨年、四半期ベースで初めて世界首位に立った。
昨年10〜12月期でLG電子は186万3800枚を出荷し、シェア27・9%を記録した。昨年10月に初めて台湾の群創光電(イノラックス)を抜いて月間出荷量1位になり、3カ月連続で首位を守った。
176万枚を出荷したイノラックスがシェア26・3%で2位だった。3位はシェア19・9%の三星となった。
大型液晶パネル(9・1インチ以上)市場はLG電子が09年10〜12月期から21期連続で世界首位を守った。
LG電子は昨年10〜12月期に4544万7000枚の大型液晶パネルを出荷し、シェアは23・6%を記録。昨年7〜9月期(4190万8000台)より8・4%増加した。
タブレット用アップルにも
これは、タブレット用パネル販売量が増加したためで、昨年10〜12月期に100万枚を超えるタブレット用パネルを販売した。同社のタブレット用パネルは米アップル社のiPadシリーズに最も多くを供給している。
同部門で三星電子は出荷量ベースのシェアが18・8%で3位だったが、売り上げベースでは20・5%で、LG電子(26・9%)に次ぐ2位を誇る。
(2015.3.4 民団新聞)